研修の目的を伝えて送り出していますか
4月の新入社員研修でのこと、
演台で今日の資料の確認をしていると、一人の新入社員がやってきて、
「新入社員研修を受けるにあたって、私は上司から挨拶の仕方を学んでくるように言われました。
自分としては体育会系でもあったことからきちんと挨拶はしていたと思います。
何が問題なのかわかりませんが、今日はよろしくお願いします」ということでした。
研修は午前9時から午後4時までの6時間
研修を終えた帰り際に、新入社員が再びやってきました。
そして「ありがとうございました。私の挨拶の問題点がわかりました。上司に言われた言葉の意味が理解できました。」
何が理解できたのかを聞いてみると、
「私は、独りよがりな挨拶をしていました。やれば良いのではなく挨拶の意味や目的、状況を考えることが大切だとわかりました」
きっと明日からの挨拶に上司は彼の成長を見ることでしょう。
そして、目的をもって研修に臨むことのなんと収穫の多いことでしょう。
上司、先輩として研修に行く目的を社員に伝えることの大切さを見せてくれました。
「とにかく研修に行ってこい」
と言われても、新人であれば目的を見つけることに慣れていません。
何のためにやるのか
何を学ぶのかが理解できれば、
大きな成果・成長が手に入るのではないかと思います。
わかっていても実行できないことはたくさんありますが、
ささやかな声掛けや働きかけが人を成長させることを学ばせていただきました。
そろそろ新入社員のフォローアップ研修が始まります。
そして来年度に向けた新入社員研修の受けが始まります。
人材不足の中、多くの企業の中から縁あって入社してくれた新入社員の成長に
積極的にかかわってみませんか?
そしてかかわることは、きっとあなたの成長につながります。