ブログ

2026.07.20

ここが私の居場所

  

「ここが私の居場所」
新人が教えてくれた、私たちが作った職場の温かさ

 
 照りつける夏の日差しとともに、連日厳しい暑さが続いています。
 4月に入社した新入社員のみなさんも、職場に配属されてから早いもので3ヶ月が経ちました。
 今年、職場の仲間に加わってくれた新卒採用のAさん。
 いつも明るく活発で、 「まずは何でもやってみます!」と果敢にチャレンジしてくれる頼もしい存在です。
 時には、その溢れる元気が空回りして、少しだけおっちょこちょいな一面を見せて周囲を和ませてくれる、まさに職場のムードメーカーでもあります。
 
 そんなAさんは現在、月に1度新人研修を受けています。

 先日、研修の合間にふと気になって、彼女にこんな質問をしてみました。
 「職場にはもう慣れた?」
 するとAさんは、こちらが驚くほどの即答で、満面の笑みを浮かべてこう答えてくれたのです。
 「はい!仕事が楽しいです。というより、職場に行くのが毎日楽しみなんです!」
 長年、新人教育に携わってきた私ですが、これほどストレートで嬉しい言葉を、この時期に新人の口から聞いたのは初めてかもしれません。
 「何がそんなに楽しいの?」と、嬉しさを隠せずさらに深掘りして聞いてみると、彼女は目を輝かせながら続けてくれました。
 「職場の雰囲気がすごく良いと思うんです。わたし、職場がこんなに温かい場所だなんて思っていませんでした。仕事を教えてくれる先輩も、何かと相談に乗ってくれる上司も、本当に優しくて……。わたし、定年までここで働きたいって、もうすでに思っています!」

 気がつけば、話を聞いていた私の方が、胸がいっぱいになっていました。
 それと同時に、日頃から彼女を支え、見守っている指導先輩や、職場の皆さんの顔が次々と頭に浮かんだのです。
 新入社員を育てるというのは、決して簡単なことではありません。
 「自分の説明で伝わっているだろうか」「声をかけるタイミングは今でいいのかな」と、指導する側の先輩たちも、日々悩み、試行錯誤しながら彼女に向き合ってきたはずです。
 Aさんの「毎日職場に行くのが楽しみ」という言葉は、そんな先輩たちが注いできた「温かさ」が、彼女の心にしっかりと届いている証拠に他なりません。
 私たちが当たり前のように作ってきた職場の空気が、一人の若者の未来を「ここで定年まで働きたい」と思わせるほど、安心できる居場所にしていたのです。
 新人研修の1コマで起きた、この小さな、だけどとても温かい奇跡。

「最近、教えるのに少し疲れちゃったな」と感じている先輩社員のみなさん、どうぞ自信を持ってください。
 あなたの日々の優しい声かけや、おっちょこちょいな失敗を笑ってフォローするその包容力が、新人を最高の笑顔にしています。
 Aさん、素敵な言葉をありがとう。
 さあ、私たち先輩も負けていられませんね。
 彼女が40年後(!)に本当に笑顔で定年を迎えるその日まで、この温かい職場をみんなで大切に守り、一緒に育てていきましょう。

2026.06.18

見えない応援団

ひとそだちの応援団 ブログ

  

今年も毎年ご依頼いただいている企業様へ、新入社員研修に伺いました。
その会社は工場のため、正門から入る前に守衛室で受付の手続きを行います。
受付名簿に会社名を記入すると、守衛の方が、
「新入社員研修に来てくださったんですね。毎年お世話になります。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。」と丁寧に声をかけてくださいました。
私は1年のうち、この時期に新入社員研修で訪問するだけです。
それにもかかわらず会社名を覚えていてくださり、温かく迎えていただいたことに感動しました。

 その温かい気持ちのまま研修がスタートしました。
新入社員の皆さんは緊張した様子でしたが、
挨拶の発声練習やペアワークに真剣に取り組んでくれました。
私は研修の中で、守衛室での出来事を紹介しました。
「皆さんが気づいていないところでも、皆さんの成長を見守り、期待してくれている人がいます。」
そう伝えると、受講者の表情が少し和らいだように感じました。

 研修を終え、帰りに入門許可証を返却するため再び守衛室へ立ち寄ると、
同じ守衛の方が、「お世話になりました。ありがとうございました。
また明日もよろしくお願いいたします。お待ちしています。」と見送ってくださいました。
その対応から、縁あって入社してくれた新入社員を会社全体で育てていくという風土を感じました。 

新入社員研修では、コンプライアンスや社会人としての心構えなど、時には厳しいこともお伝えします。しかし、私が伝えたいのはそれだけではありません。
「社会人っていいですよ。うれしいこともたくさんあります。ようこそ社会人へ。」
そんなメッセージも一緒に届けたいと思っています。

仕事には責任があります。失敗することもあります。思いどおりにいかないこともあります。
それでも、多くの人との出会いがあり、自分の成長を実感できる喜びがあります。
誰かの役に立てたと感じる瞬間があります。 

そして今回出会った守衛の方のように、自分では気づかないところで応援してくれている人もいます。
新入社員の皆さんには、自分が思っている以上に多くの人に支えられながら
社会人としての一歩を踏み出していることを感じてほしいと思います。 

皆さまの職場にも、きっと誰かの成長を支えている「見えない応援団」がいるのではないでしょうか。
そして新入社員の皆さんが、いつの日か誰かを応援する側になってくれることを願っています。

2026.05.28

伝える側のアップデート

ひとそだちの応援団 ブログ

  

4月は組織・企業が新入社員を迎えるシーズン。

職場は新鮮さ、緊張感に包まれます。

連日、いろいろな業種職種の組織に呼んでいただき新入社員研修をしていました。

毎年、特に新社会人の方には傾向があり講師として

自分自身もビジネスマナーのスキルだけでなく伝え方もアップデートしなければいけないと感じています。

例えば、10年くらい前までは、研修のスタート時には

各自机の上に、事前に私が準備したプリント、

ホワイトボード等に書かれたものをメモに取るための手帳orノート・筆記用具がありました。

 

それがコロナ禍直後5年くらい前は、

プリントだけしか置いてないので

「皆さん、何もメモを取る準備をしていないのですか?ノートと筆記用具を出してくださいね」と言うと、

はっ!とした表情をしてそそくさとカバンからノートと筆記用具を出してくださいました。

 

昨年、同じようにプリントだけしか置いていないので

「メモを取るためノートと筆記用具を出してくださいね」と言うと、

もちろん出してくださる方もいましたが、

数名「あのぉ、動画撮ってもいいですか?後で見直して理解を深めます」という方が出てきました。

リモート学習が日常的となった学習スタイルからすると、

自分でメモを取る、取らないという判断をする手書きのメモよりも

全面的に動画を取って、再視聴することが効率が良いと思っておられるのでしょう。

 

でも、いわゆる「昔」は、

研修中スマートフォンは電源を切るかマナーモードにする!というのが染みついていた私は

「研修中のスマートフォン使用はやめて欲しいのでメモを取ってください」と言いました。

すると、動画を撮りたいと言った方々は、反発することもなく静かにノートを出し、

研修中もメモを取りながら聴いてくださいました。

が!!アンケートには、

「非効率である手書きのメモを取るよりも動画で何度も自分に必要な部分を

ピックアップして再視聴したほうが良いと思う」

「メモを取るよう強要された」という感想が!

一方的に「スマートフォンの使用はやめて欲しい。必要だと思ったことはノートに書き残して

見返して欲しい。」という指示はそういうふうに受け止められるのだ。と痛感しました。

 

そして今年の新人研修。

同じように感じる新社会人の方がますます増えると考え、

伝え方をアップデートする準備をして、臨みました。

 

やはり、机の上には事前準備のプリントのみ。

「皆さん、実は新しいことを学ぶということは脳に刺激を与えるということです。

ビジネスマナーについて知らなかったことをプリントで読む、講師の説明を聞くというのはインプットです。

ただ、インプットだけだと『良いことを聞いたな。知らないことを知れたな』ということを

脳は認識するだけで終わる可能性があります。

ですから、「これは良い。仕事に活用できる」と思うことを、

あえて、ノートに手書きでメモを取るというアウトプットをすることで

脳にとどまる時間が長くなり、それが自分の行動に反映されます。

さぁ、カバンから持って来ているノートか手帳を出して、メモを取りながら参加しましょう。

アンダーラインを引くなどして、視覚効果を高めるとより脳にとどまる時間が長くなります。」

と伝えました。

 

 

※SNS取り扱い・コンプライアンス意識についても別のコーナーで伝えています

新人の皆さん「メモを取ることは大事だ!」という表情に変わり、

最後まで集中力を持続して参加してくださいました。

このメモを取ることだけでなく、その他のスキルについても、

先に「なぜ必要なのか。何の目的でこれを学ぶのか」を伝えてから研修を進めました。

 

研修後のアンケートには「理論的でわかりやすかった」

「なぜ、これが必要なのか理解できた」と書いてあることが増えました。

 

長時間の研修中、何度も「昔はね・・・」「前はこうしてたけど・・・」と言いたくなることがありましたが、

それを飲み込み、「今」どういうふうに伝えると相手が納得して動いてくれるかを考えながら

研修を進めたのでした。

伝える側のアップデートは「昔」があるからなかなか時間がかかります。

そして、その「昔」のやり方も大切なのは確実。

 

「昔」を大切にしつつ、「今」にあった伝え方をすることが大切だと感じた令和8年の4月でした。

 

2026.04.22

なぜ社員はゲームでは動き、仕事では止まるのか

  

最近、「趣味はゲームです」という声を本当によく聞くようになりました。
新入社員に「何かゲームやってる?」と聞くと、ほとんどの方が何かしら楽しんでいます。
むしろ、やっていない人の方が少ないのでは…と感じるほどです。
仕事が終わった後、自宅でゲームをしてリフレッシュする。
そんな時間が、日常の一部になっているのかもしれません。

そんな様子を見ていて、ふと感じたことがあります。
これだけ多くの人が日常的にゲームに触れているのなら、
その中で自然と身についている力を、仕事にも活かせたらいいのではないか、ということです。

チームで行うゲームの中では、「ここにアイテム置いておくね」
「相手は攻撃型だから気をつけて」「今ちょっと危ない、フォローお願い」
といったやり取りが、当たり前のように行われています。
短く、分かりやすく、そしてタイミングよく伝え合いながら、
みんなで一つの目標に向かって動いている。
その姿は、まさに理想的なチームの形にも見えます。

一方で、仕事になるとどうでしょうか。
目的が少し曖昧だったり、結果がすぐに見えなかったり、
役割がはっきりしなかったり…。
そんな違いから、動きづらさを感じる場面もあるかもしれません。

では、なぜゲームではできるのに、
仕事では難しく感じてしまうのでしょうか。

一言でいうと、「目的・関係性・環境」が違うからです。

ゲームは「勝つ」というゴールが明確で、全員がそれを共有しています。
だからこそ、自分から動き、自然と声をかけ合い、
チームとして機能していきます。
一方で仕事は、「やらなければならない」という意識が強くなると、
どうしても受け身になりやすくなります。

しかし、ここに大きなヒントがあります。
私たちはすでに、チームで動くための力を持っているということです。
ゲームの中で発揮している「状況を伝える力」
「役割を理解して動く力」「仲間と協力する力」は、
そのまま仕事にも活かせるはずです。

だからこそ、これらの力を職場でどう発揮してもらうかを考えることは、
会社にとって一つの“戦略”になるのではないでしょうか。
例えば、目的をわかりやすく共有すること、
短く具体的なコミュニケーションを促すこと、役割を明確にすること、
そして安心して発言できる環境をつくること。
そうした工夫によって、もともと一人ひとりが持っている力が、
自然と引き出されていきます。

特別なスキルを新しく教えるのではなく、
「すでにできていることを、仕事の場でも発揮できるようにする」。
そんな視点で組織づくりを考えていくことが、
これからの時代にはとても大切なのかもしれません。

学びは特別な場所だけにあるのではなく、日常の中にこそたくさんあります。
身近なゲームの中にあるチームワークやコミュニケーションのヒントを、
仕事に少しだけ持ち込んでみる。そんな小さな一歩が、
組織をよりよく変えていくきっかけになるように感じています。

ゲームで身につけた連携力や判断力を、仕事の現場でも再現できたら大きな強みになります。
チームワーク研修でその力を実践レベルまで高めてみませんか。
詳細はコチラをご覧ください。

研修テーマで選ぶ
組織に合わせた研修
研修以外のサービス

ブログ内検索

pick up

女性活躍支援セミナー表

下松市主催 女性活躍支援セミナー
お申し込み受付中

新入社員研修
計画的に人材育成に取り組みたい
ハラスメント対策における相談窓口サービス
  1. ホーム
  2. ブログ